真鍮製の蝶々とレザーリングのできるまで。その1
皆さんこんにちはレザーリング屋です。
今日はレザーリングのメイキングを2回に分けてご紹介したいと思います! お題はこちら
『ブラスバタフライリング』鋳造編
レザーリング屋で一番人気の真鍮製の蝶をメインにデザインしたレザーリングです。 昔蝶々も全てレザーのものを作っていたのですが、使用していくうちにどうしても蝶々が型崩れしてしまうのでリング部分はレザーでつけ心地良く、蝶々の部分は金属製にして細かくデザインを施したものを作ることにしました。
第1回目は『鋳造編』ということで金属部分の蝶々をデザインして鋳造するまでのメイキングです。
金属にする方法は作家さんによって実にいろいろな方法があります、直接金属の塊から削り出す人、ワックスと呼ばれる蝋そくのような素材で原型を作る人、今回ご紹介するのは3Dプリンタで原型を作る方法です。
『3DCADソフトを使って原型を作る』
3Dで原型を作るという事で、いきなり3DCADソフトを使ってデザインしていきます。
人によってはアナログでスケッチして、それをベースに作る人などもいます。
グリグリっとサクサクっとモデリングができました。
表と裏でこんな感じに
思ったより細かい模様、デザインでも意外と鋳造で反映されるので細かいからといって手を抜かない! デザインの細かさはむしろ次に出てくる3Dプリンタの性能に左右されるので3Dプリンタの性能は把握しておきましょう。
『3Dプリントする』
これが先ほどの3Dデータを現実にプリントしたものです。 羽のところにちょろっとついている青いのはシリコンで型をとる際に付ける湯道と呼ばれる金属が流れ込んでくる道です。
この時はDMM.make(DMM.make モノづくりのためのプラットフォーム)さんでアクリル素材を出力してもらいました。 今はほとんど自宅にある3Dプリンタで出力しています。
『シリコンで型をとる』
この半透明の白っぽいのがシリコンで先ほどのアクリル製の原型を型どったものです。 こういうシリコンでの型取りはレジン作家さんなんかもよく使ってらっしゃいますね。
シリコンで型をとることにより同じものをたくさん複製できるようになるわけです。
『鋳造する』
先ほどのシリコン型を鋳造屋さんに出して仕上がってきたのがこちらです! 最初はデータ上のものでしかなかったのが実際に真鍮製の蝶々になりました!
鋳造すると数%小さくなるで他のパーツと組み合わせる場合は要注意です。
鋳造編は以上です、次回は『革と仕上げ篇』でまた会いましょう。
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